ホルムズ海峡封鎖で日本のガソリン価格はどうなる?EVユーザーだけが助かる理由

画像引用元 北海道新聞
中東情勢が緊迫しており現在の話題は「ホルムズ海峡封鎖」の可能性です。
もし本当に封鎖されれば、日本のガソリン価格はどこまで上昇するのでしょうか。 実際にイランによるホルムズ海峡での機雷敷設という情報もあり警戒感が高まっています。 電気自動車(EV)に乗り換えた人たちは本当に“勝ち組”なのでしょうか。
車の買い替えを検討している人がガソリン高騰への不安を抱えるなかで、ガソリン車にするべきなのか?電気自動車に乗り換えるべきか?という悩みに対してエネルギー情勢と車選びを冷静に分析します。
ホルムズ海峡とは何か?なぜガソリン価格に直結するのか
ホルムズ海峡は世界で最も重要な原油輸送ルートの一つです。
中東の産油国から輸出される原油の多くがここを通過します。
特に日本は影響を受けやすい国です。
日本の原油輸入
- 約90%が中東依存
- その多くがホルムズ海峡を通過
つまりここが封鎖されると、日本のエネルギー供給は一気に不安定になります。

郊外に住む日本人の多くは車なしでの生活は考えられずガソリンの価格が倍程度に上がったとしても、ガソリンがどこにもないような状況になればガソリンの在庫があるスタンドに車が殺到する可能性もあります。

実際に2026年3月14日宮城県内のガソリンスタンドではレギュラーガソリンが売り切れるという事態が起きています。政府は3月16日にも石油の備蓄を放出すると発表しているので混乱はすぐに落ち着くと思いますが、この問題が長期化すれば補助金を出したとしても日常的に車を使うのを悩むほどガソリンの価格が高騰する可能性があります。

政府が石油備蓄を16日にも放出へ 高市首相表明、過去最多の45日分 記事引用元 日本経済新聞
過去の石油危機から見る「価格の上がり方」

歴史を振り返ると、エネルギー供給が不安定になった時、ガソリン価格は急激に上昇してきました。主な例としては
第一次オイルショック(1973年)
- 原油価格 約4倍
第二次オイルショック(1979年)
- 約2〜3倍
ウクライナ戦争(2022年)
- 日本のガソリン
170円 → 190円近くまで上昇
ホルムズ海峡が封鎖された場合のガソリン価格予測
専門家の試算では、完全封鎖の場合は原油価格が2〜3倍になる可能性があります。 もし現在のガソリン価格を180円/Lと仮定すると…
予想シナリオ
| 状況 | ガソリン価格 |
|---|---|
| 軽度の緊張 | 200〜220円 |
| 輸送混乱 | 230〜250円 |
| 海峡封鎖 | 300円前後 |
つまり300円/ℓの世界も現実的な数字です。そして重要なのは、価格よりも
「供給不足」が起きる可能性です。すでに2026年3月16日時点でレギュラーガソリン200円超えのガソリンスタンドが出てきています。
ガソリン車ユーザーに起きる3つの問題
もしも現実でエネルギー危機が起きた場合、ガソリン車ユーザーには次の問題発生が予測されることになります。
①燃料費の急騰
例えば月1000km走る人の場合
ガソリン車(燃費15km/L)
現在 ガソリン 180円/ℓ
約12000円/月
ガソリン 300円/ℓ
約20000円/月
差額 8000円×12ヶ月 年間約10万円近くの負担増
②給油制限の可能性
オイルショック時には
- 給油制限
- ガソリンスタンド行列
が発生しました。これは日本でも起こり得ます。特に離島などではさらに深刻な問題を引き起こすのではないかと予測されます。
③物流コスト増による物価上昇
ガソリンは
- 食品
- 日用品
- 物流
全てに関係します。つまり車の燃料だけでなく生活コスト全体が上がる 可能性があります。
電気自動車ユーザーは「勝ち組」なのか?
電気自動車ではガソリンを使用しないからガソリン高騰は関係ない、だから勝ち組なのか?という質問に結論から言うと半分正解、半分誤解です。理由を解説します。
EVの最大のメリットは「エネルギー分散」
EVの強みはエネルギー源が石油だけではないことです。
電力の内訳は
- LNG
- 再生可能エネルギー
- 原子力
- 石炭
つまり石油依存が低いのです。そのためガソリンほど価格が暴騰しにくい という特徴があります。
EVは自宅太陽光発電と相性がいい
EVのもう一つの強みは家庭エネルギーと結びつくことです。
例えば
- 太陽光発電
- V2H
- 家庭用蓄電池
この組み合わせなら
ガソリン価格の影響をほぼ受けません
つまり「自分で燃料を作る車」になるのです。
ただしEVにも弱点があります。EVが完全に無敵というわけではありません。
電気料金の上昇
燃料価格が上がれば電気代も上がります。
ただしガソリンほど極端には上がりにくいです。
充電インフラ
長距離では
- 充電待ち
- 充電時間
の問題があります。ただし普段の通勤や買い物なら大きな問題にはなりません。
これから車を買う人は何を選ぶべきか
車選びはエネルギーの未来も考える必要があります。現実的な選択肢はこの3つです。
①ハイブリッド

最もバランス型
燃料費リスクを軽減
②EV(電気自動車)

エネルギー危機に強い
家庭電力と相性抜群
③軽EV(電気自動車)

通勤・街乗り特化
維持費最安クラス
個人的な結論:これからは「エネルギー分散型の車」
これからの車選びは燃費だけの時代ではありません
重要なのは「どのエネルギーに依存するか」です。
- ガソリン車 → 石油100%依存
- EV → 電力(分散エネルギー)
つまりエネルギーリスクの観点ではEVはかなり有利と言えます。
まとめ
もしホルムズ海峡封鎖が起きた場合
ガソリン価格は
250円/ℓ〜300円/ℓ
まで上昇する可能性があります。 その時
- ガソリン車 → 燃料費直撃
- EV → 影響は比較的軽い
つまりEVユーザーは
完全な勝ち組ではないが、かなり有利なポジションと言えます。 車の買い替えを検討している人は、
「燃費」だけでなく
エネルギーリスクという視点でも車選びを考えてみてください。 未来のエネルギー情勢が、あなたのカーライフを大きく左右するかもしれません。
実際にここ最近だけでも「ウクライナ問題」「ホルムズ海峡問題」と立て続けに原油価格に直結する問題が起きています。ガソリンの価格に一喜一憂したり不安を抱えるぐらいなら電気自動車に乗り換えたほうが幸せになれるのではないかというのが私の持論です。 ただ今後電気自動車の急速充電の料金も時間課金型からkW充電に移行することが濃厚なので現時点では自宅に充電設備を設置できない人には難しい状況が続くかもしれません。
【過去記事】

恐ろしいほどEVのコストが安いことが分かる記事。これを読めばどれだけ維持費が安いか分かります。

