はじめに:その「安さ」、本当に安いですか?

中国EVが安い――これは事実です。
しかし、日本で車を買う場合、この判断は半分しか正しくありません。

なぜなら、

日本ではEV購入に高額な補助金が存在するからです

例えば、日本国内ではCEV補助金により
車種によっては数十万円〜最大100万円以上の支援を受けられます。

つまり、

“表示価格”ではなく“実質価格”で比較する必要がある

ここを無視すると、判断を誤ります。

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補助金込みで見ると何が起きるのか

まず前提として、

  • 中国EV → 元の価格が安い
  • 日本メーカーEV → 元の価格が高い

という構図があります。しかし補助金を入れると…

価格差が一気に縮まる、もしくは逆転するケースもある

■ 例:ざっくりイメージ

  • BYD DOLPHIN(58kWh) :374万円 → 補助金 35万円 → 実質339万円
  • 日産リーフZE2(55kWh) :438万円 → 補助金129万円 → 実質310万円

東京都の自治体補助金が乗ると日産リーフのほうが安くなります。

なぜ補助金で逆転するのか?

ここが重要です。

日本の補助金制度は単純な「一律支給」ではありません。

評価基準には以下が含まれます。

  • 電費性能
  • 安全性
  • 国内インフラとの親和性
  • メーカーの体制

このため、

日本メーカーの車種が有利になりやすい設計

になっています。そもそも補助金の原資は税金なので日本の企業が優先されるのは当たり前のことです。

中国EVは補助金込みでも安いのか?

結論から言います。

“安価ですが、圧倒的ではありません”

✔ 補助金前

→ 圧倒的に安い

✔ 補助金後

→ 「同等 or 少し高い」

つまり、

現状では価格だけで中国EVを選ぶ優位性はほとんどありません。

それでも中国EVを選ぶ人がいる理由

ではなぜ中国EVが注目されるのか?

それは補助金とは別の価値です。

① 装備の豪華さ

同価格帯で比較すると

  • 大型ディスプレイ
  • 先進機能
  • デザイン
  • 大容量バッテリー

明らかに“見た目の満足度”が高い

② 新しさ・未来感

  • UIがスマホ的
  • ソフト更新前提

「新しい車に乗っている感」が強い

③ 値引き余地・販売攻勢

中国メーカーは

とにかく売りに来ている

  • キャンペーン
  • 価格調整

実質価格がさらに下がることもある

日本メーカーが逆転するポイント

ここからが現実的な判断材料です。

① 補助金+信頼性

例えば トヨタ自動車 や日産自動車 の車は

  • 補助金が比較的安定
  • 全国に整備網
  • 実績豊富
  • バッテリーなどへの信頼性

トータルで見ると“安心コスト込みで割安”になる

② リセールバリュー

もともと電気自動車はリセールバリューが低く日本メーカーは

  • 中古市場が成熟
  • 需要が安定

しているにもかかわらず低くなっています。中国製BYDであれば、よほど年式が新しきない限りリセールバリューを期待することは難しく

売るときに差が出ます。

実際に2024年式で走行距離2000kmのBYD中古車が2026年3月時点の中古価格が180万円前後で販売されていました。

なにか問題があり早期に手放したのか?は分かりませんがこの価格で販売されるということは下取り価格も恐ろしく低かったと思われます。ドルフィンの最低車体価格は299万なので少なくとも2000kmの走行にもかかわらず半額以下での買取だったと思われます。

③ 長期使用コスト

EVは車両価格だけでなく

  • バッテリー
  • 修理
  • サポート

が重要です。

ここでも差が出る可能性があります。

“買っていいのか問題”の本当の答え

ここをはっきりさせます。

✔ 中国EVを買っていい人

  • とにかく初期コストを抑えたい
  • 最新ガジェット感を楽しみたい
  • 数年で乗り換える予定
  • 電気自動車の炎上について気にしない人

※BYDは新方式で発火しないと公言していたバッテリーも走行中に炎上しました。

BYDシール、香港市街地で完全焼失 「発火しない」バッテリーの神話が崩れた 引用元クロスカーマガジン

短期満足型ユーザー向け

✔ 日本メーカーを選ぶべき人

  • 長く乗る(5年以上)
  • 売却も視野に入れる
  • トラブルを避けたい

日産リーフは世界累計出荷台数70万台を超えていますが走行用バッテリー由来の火災は一件も発生していません。

安定重視ユーザー向け

最重要ポイント:補助金は“期間限定”

見落としがちですが重要です。

補助金は永遠ではありません。EVの普及や国の方針が変われば

  • 年度ごとに変動
  • 予算上限あり
  • 突然終了の可能性

つまり、

「今の価格」が続く保証はありません。

これから起きる変化

今後の流れも押さえておきます。

✔ 短期

  • 中国EV:価格攻勢継続
  • 日本:慎重だが補助金で支える

✔ 中期

  • 日本メーカーEV本格投入
  • 価格差さらに縮小

✔ 長期

👉 EVの普及が進み補助金頼みの構造が崩れる

ここで本当の勝負になります。

結論:日本で買うなら“補助金込みで考えろ”

最後にシンプルにまとめます。

👉 中国EVは確かに安い
👉 しかし補助金込みでは差は小さい

そして最も重要なポイント。

👉 「本体価格」で判断する時代は終わった

✔ 安さ重視なら

→ 中国EV(短期前提)

✔ 総合力で選ぶなら

→ 日本メーカー(長期前提)

最後に

この論争はまだ続きます。ただし2026年時点での最適な考え方はこれです。

価格ではなく“総コスト”で判断する

そして、補助金を制する者が、EV選びを制します。

これはあくまでも新車購入での記事になりますが、信頼性と価格という点では中古車購入であっても基本は同じだと考えます。現状でこれだけガソリンの価格が上がり今後もガソリンの価格に関して安定しないとなれば電気自動車を選択肢に考えるドライバーも増えてくるはずです。昔はガソリン車以外に選択肢はありませんでしたが、現在は電気自動車という選択肢が増えました。

電気自動車を毛嫌いする人もまだいますが、10年前と比べても大きく進化しているので実際に乗ってみると大きく価値観が変わると私は考えています。

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