日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3 (ZESP3)もしくはZESP4について今後の希望
ZESP契約の変遷について

電気自動車の充電プランであるZESPは日産リーフの登場からZESP2、ZESP3と契約内容が変化してきました。特にZESP3に関しては同じ名前のサービスでありながら定期的に内容がが更新されています。例えば
●10分単位から課金から1分単位の課金へ
●普通充電無制限から600分への制限
●3年定期契約(1650円割引あり)から定期契約なし(割引もなし)
●日産ユーザー限定の契約プラン(既存契約者は継続利用可能)
●シンプルプラン、超過充電分の値上げ
等々、同じZESP3でありながら詳細に変化しています。ただこれで変更は終わりではなく今後も改善や改悪を繰り返していくはずです。しかしそのなかでZESP3はこうなれば良いなと思うことを書いていきたいと思います。
日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3 https://www.nissan.co.jp/EV/CHARGE_SUPPORT/ZESP3/
従量課金からkW課金への変更

初代日産リーフの急速充電の受入最大能力は44kWh、2代目日産リーフは50kWh。 そして3代目日産リーフは150kWと大幅に上がっています。 ということは同じ10分間でも充電できる電力量にに大幅な差があることになります。
普通充電(6kWh)への対応

現状ではDMM EV ONやENEOS Charge Plus等は6kW充電対応ですが、ZESP3のカードを使用して充電すると3kW充電にしか対応していません。対応していること自体は助かるのですが、せっかくなので6kW充電ができれば充電効率も上がり満足度が上がります。
ただ6kWに対応しただけだと日産のコストが上がるだけなので6kW充電の場合は2倍充電時間減るなどの対応にしてもらえるだけで十分です。3kWだと3時間で9kWhですが6kWだと18kWh充電できることになり大幅に行動範囲が広がります。
物理カードとおサイフケータイの選択
DMM EV ONもENEOS Charge Plusもアプリからの充電が可能です。充電サービスに応じてカードが増えると管理が大変なのでアプリ対応は本当に助かります。 ZESP3もアプリが希望ですがe-Mobility Powerの認証もカードですが現状でアプリからの充電も可能です。個人的にはQRコード読み込みも面倒なのですが物理カード一択ではなくモバイルSuicaのようなアプリを入れることでFelicaもしくはNFCによる通信でカード不要になると助かります。
マイナンバーカードやクレジットカードもスマートフォンに入れることができる時代なので次期サービス変更でカード不要になるのを期待をしています。
ZESP3の変更で改善されたこと
10分単位の課金から1分単位の課金への変更
11分になれば20分の急速充電を消費するので充電時にはかなり気を使っていましたが、1分単位の課金になると自由度が増えますしそこまで気を使う必要がなくなりました。
ZESP3が日産車ユーザー限定プランに変更
以前は全ての電気自動車ユーザーがZESP3の契約をすることができましたが、少し前に日産車ユーザー限定プランになっています。規約変更前からのユーザーは継続して他メーカー車種でも解約するまで使用することが可能ですが車を手放した際には解約が必要です。
トヨタや三菱が自社の電気自動車優遇のプランがあるにもかかわらず日産だけが全ユーザーにプランを開放していました。電気自動車の台数が増えた現状では他社ユーザーのせいで待ち時間があることがありましたがプラン変更により改善されました。
今後のZESP3について
最近の電気自動車の最大受入受電能力は以前の50kWhから150kWまで上がりつつあります。現状では時間単位の課金の為に充電料金に不公平が生じています。電気料金が上がっていることもあり、このままでZESP3料金の現状維持は難しいと思います。
TEEMOとの比較(トヨタ充電サービス)
トヨタのTEEMOは最近主流の月額基本料0円で50kW以下、150kW以下、150kWh以上の 3段階で料金が分かれています。またトヨタ車ユーザーとそれ以外でも分かれており、やはり自社ユーザーを優遇しています。会員の種類としてはTEEMO会員、TEEMO Lite会員、ビジター会員の3種類で使用可能な充電器と料金も分かれています。


TEEMO会員の場合は50kWh以下40円/分なのでかなりの低価格です。50kWh超の場合だと現状のZESP3は価格分けをしていないので日産ZESP3のほうがお得です。ただ問題はe-Mobility Powerの急速は80円/分なので日産ZESP3のシンプルプラン並みの価格です。
おそらくその理由としてはTEEMOはe-Mobility Powerのネットワークに属していないので割高料金が設定されていると考えるのが自然です。

トヨタ車以外が加入できるTEEMO Lite会員とビジター料金です。TEEMO会員より料金が高いだけでなくe-Mobility Powerの充電器は利用不可です。TEEMOに入っておけば充電料金は割高ですが月額料金不要でe-Mobility Powerを利用できるのかと思いましたがそれは間違いでした。基本的にトヨタのTEEMO充電網はe-Mobilityに属していないのでZESP3のカードで利用することができず、しかも割高のようです。
まとめ
各社から電気自動車が続々と販売されています。しかしいくつかの問題があり一つ目は
充電のプランをどうするのか?
現状ではENEOS ChargePlusと日産ディーラーの2つがあればほとんどのエリアをカバーすることができてしまいます。しかし、ZESP3が日産車専用プランに変わったことで各社がそれぞれに考える必要が出てきました。それでも日産ディーラーの充電器はe-Mobilityネットワークに属しているので利用料金さえ考えなければ利用は可能です。

もう2つ目の問題はBZ4Xや3代目日産リーフなどの最新電気自動車では90kWや150kWに対応しています。しかしENEOS ChargePlusでは50kWが主流でそれ以上の出力の充電器は一部にしか存在しておらず、高い受入充電応力を生かすことができません。日産ディーラーに設置されている急速充電器も90kWがほとんどです。それを考えるとトヨタ、日産、ホンダ、三菱などの大手自動車メーカーが独自に高出力の充電器設置をする必要があります。
自社車両だけ優遇価格にして他メーカーだけは割高な価格設定にするのか?メーカー同士で話し合いお互いの国産車だけ優遇価格にするのか?など今後は全く分かりません。 ただトヨタがTEEMO充電サービスを開始したことで充電スポット不毛地帯にも充電スポットが増えました。実際に使用すると他メーカーEVからすると割高な価格かもしれませんが、電欠の可能性はさらに減るでしょう。

現状で航続可能距離の短い初代日産リーフやサクラなどは登録をしておくべきです。50kW以下の充電は50円/分と安く、月額基本料も無料なので登録しない理由はありません。 今は24時間対応のTEEMOが少ないですが店舗入口の施錠場所を変更して24時間対応を増やしていくはずです。トヨタの販売しているEVはBZ4XやBZ7Xだけなので航続距離は長いですがe-Mobiltyネットワークの利用はかなり高いのでトヨタは独自の充電スポットを整備してくれることを期待しています。

そうしないと自宅に充電環境がある人しか電気自動車を買う意味がなくなってしまいます。走行コストが割安だからガソリン車から電気自動車への乗り換えを検討する人が多いわけですが、走行コストが変わらないのであれば乗り換える人はほとんどいないと思います。航続可能距離、バッテリー劣化、冬場の電費悪化など初めてガソリン車から乗り換える人にとっては不安要素がいっぱいです。
ディーラーの充電環境が充実してくると石油の元売り、ガソリンスタンドの運営会社は今後どうしていくのかを真剣に検討する必要があります。ディーラーよりも安価な充電スポットの数を増やしてディーラーの充電スポットを市場から排除するのか、協力するのか。 ただ競争の存在は質の高いサービスをユーザーに提供することになるので悪いことではないと思います。
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