EV(電気自動車)の充電時間が長いので使いものにならないと思っている人へ
最初に
EV(電気自動車)の充電はガソリン補給に比べて時間がかかります。
これは事実ですが誤解をされているのもまた事実です。それについて説明していきます。
自宅(普通充電の場合)
自宅での普通充電ですが3kWhという出力が一般的です。200Vの15Aで3kWhという計算になります。
例えば
日産リーフ(初代)の場合24kWhなので0%からだと8時間かかる計算になりますが、実際には80%充電で運用することがほとんどですし0%からの充電はありえません。20%のバッテリー残量(4.8kWh)から80%(19.2kWh)にしようと思うと14.4kWh必要なのでおおよそ5時間前後必要となります。
日産リーフ(2代目)の場合40kWhなので0%からだと13時間かかる計算になりますが、20%のバッテリー残量(8.0kWh)から80%(32kWh)しようと思うと14.4kWh必要なのでおおよそ8時間前後必要となります。
問題はリーフ+ですがバッテリー容量が62kWhあるので20%(12.4kWh)で80%(49.6kWh)となり13時間かかることになります。ただリーフ+に関してはそこまでバッテリーを減らさずに運用をするか、自宅充電ができない人が外での充電を考えて購入している場合が多いかもしれません。
急速充電の場合
急速充電ですがこれは充電速度が色々とあるために一概には言えませんが一般的には30分充電で80%と言われています。
日産リーフなどのEV専用ナビでは充電スポットは表示をされますが、急速充電の速度までは表示されません。しかし無料サービスのGoGoEVやEVスマートなどのサービスを使用することで知ることができます。
例です。
このアプリやサイトのおかげでより効率的な充電スポットとルート選定が可能になっています。
https://ev.gogo.gs/
外出先での充電時間や思い込みについて
ここまで説明させていただきましたがガソリン補給に比べて充電のほうが時間がかかることは間違いでもありませんし誤解でもありません。しかしあまり知られていないこととして
●急速充電なら30分程度で80%ぐらいまで充電できる
●10分の充電でも40%近く充電できる
ということがあります。急速充電は外気温やバッテリー温度、バッテリー残量にも影響されるので一概には言えませんが充電は均等速度にはならないので
10分経過で+35% 20分経過で+25% 30分経過で+20%
合計80%という感じになります。
自宅や目的地まで少しだけバッテリー残量が足りないということであれば10分の充電でも充分足りてしまいます。絶対に30分充電して80%にする必要もありません。むしろ充電での課金は10分単位がほとんどです。外出先で数時間の充電は待てなくても10分程度ならガソリンスタンドに寄るのとあまり変わらないんじゃないでしょうか?
基本的に家で充電しておいて、足りなければ非必要に応じて必要分だけ充電するならば時間はそこまでかかりませんしコストも安いです。家の充電に関しても夜間の電気代が安い時、寝ている間に充電すれば特に充電に労力もコストもかからないと思います。
まとめ
よく誤解をされますがガソリン車から電気自動車に乗り換えるのは便利だからではなく安いからです。それは電気自動車に乗る上の基本中の基本になります。なので自宅n充電環境が準備できなくて安く便利に充電をできないのなら乗りかえる意味は現時点ではないと思っています。
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