画像はBY公式サイトより

中国BYDが日本用に軽乗用EV「RACCO(ラッコ)」の販売を予定しています。気になるバッテリー容量は20kWhと30kWということなのでカタログ値は200km超と300km超となっていますが、実航続可能距離は120kmと180kmといったところだと思います。

日産「サクラ」とBYD「RACCO」の比較について

外装・内装の寸法についての比較

日産サクラ(左)           BYD RACCO(右)

寸法日産 サクラBYD RACCO
全長(外観)3395mm3395mm
全幅(外観)1475mm1475mm
全高(外観)1655mm1800mm
全長(内装)2115mm内装非公開
全幅(内装)1340mm内装非公開
全高(内装)1270mm内装非公開

RACCOの内装寸法は公開されていませんが、外観寸法とデザインを見る限りは日産サクラより室内高さは100mmほど高そうです。ただ内装の厚みやデザインなどもあるので実物を確認しないと一概にはいえないかもしれません。

バッテリーについての比較

日産サクラBYD RACCO
スタンダード
BYD RACCO
ロングレンジ
バッテリー容量20kWh20kWh30kWh
航続可能距離180km
(WLTCモード)
200km超
詳細不明
300km超
詳細不明
バッテリー方式リチウムイオンリン酸鉄リチウムリン酸鉄
受入受電能力普通3kW 急速30kW不明不明

同容量のバッテリーを搭載しているにもかかわらずBYD RACCOのほうが20kmほど航続可能距離が長くなっています。またBYDはリン酸鉄率リチウムイオンを採用しておりバッテリー劣化への耐性を重視していますが、デメリットとして重量が増えます。現状で日産サクラの車両重量は約1070kgでBYD RACCOについて公表はされていませんが1100kg以上と予測がされています。

重量が重ければ電費は悪化傾向にあります。しかし重量がサクラよりも重いにも関わらずサクラよりも航続可能距離が長いというのは明らかに不審な点です。中国お得意のスペック詐欺の可能性が高いと私は思っています。

バッテリーの安全性

Googleで「BYD 火災」と検索すると数多くの事例を見つけることができます。

https://www.google.com/search?q=byd+%E7%81%AB%E7%81%BD&rlz=1C1FKPE_enJP1141JP1141&oq=byd+%E7%81%AB%E7%81%BD&gs_lcrp=EgZjaHJvbWUyBggAEEUYOTIGCAEQIxgnMgYIAhAjGCcyEggDEAAYQxiDARixAxiABBiKBTINCAQQABiDARixAxiABDIMCAUQABhDGIAEGIoFMgoIBhAAGLEDGIAEMgcIBxAAGIAEMgwICBAAGEMYgAQYigUyDwgJEAAYQxixAxiABBiKBdIBCTU4NTBqMGoxNagCCLACAfEFDHonplPRmmY&sourceid=chrome&ie=UTF-8

【電気自動車の火災関連の過去記事】

私が国産電気自動車(EV)にこだわる理由。海外製のEVで爆発、炎上したくないから

日産リーフでも火災の事例はありました。しかしそれは車内で灯油をこぼしたのにもかかわらず車内で喫煙をしたせいで火災が発生したという馬鹿げた原因でした。

運転支援システムの信頼性

電気自動車は次世代の車だけあって様々な機能があります。その中のひとつが運転支援システムです。

日産サクラにも車両通報接近装置、プロパイロット、インテリジェントエマージェンシーブレーキ、前方衝突予測警報、踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱警報、標識検知機能など様々な運転支援システムが装備されています。特にプロパイロットは2016年に発売されたセレナに初めて装備された運転支援機構で自動操舵、速度調整があります。プロパイロット2.0では手放し運転が可能になったほどのもので今後の完全自動運転に繋がる技術です。

BYDにも運転支援機構がありますが210万円以上の車種に標準装備されているものです。 今回の軽乗用EV RACCO(ラッコ)に搭載されるかは不明です。ただ自分の命につながるような重要な機能を中国製にするというのは個人的に不安しかありません。

補助金の問題

日産サクラの補助金は最大574,000円あり自治体の補助金を加算すれば100万円状の補助金がもらえる場合があり100万円台での新車購入が可能です。

それに引き換えBYDの場合は35万円です。日本の国産メーカーとの価格差は大きくBYD独自の値引きをして対抗していますが結果は出ていません。無理な値引きは車体の品質を大きく落とし信頼も落とします。その結果が現状のBYD業績不振だと思っています。

まとめ

中国製の電気製品は安価で高性能なものが増えています。しかしその反面、安全性には疑問が残り続けている状況でBYD製の電気自動車はかなりの台数がバッテリーの不具合で火災を起こしています。また火災発生の際に埋設型収納ドア取っ手が仇になり外からの救助ができずに運転手が焼死するという事件も発生しています。

その電気自動車は大手スマートフォンメーカー「シャオミ」が製造した電気自動車です。 そういったこともあり燃えるのは中国製の電気自動車という印象が拭えません。先日、BYDが世界に先駆けて収納型取っ手を法律で禁止したとニュースになりましたが、そもそも車が燃えるということがなければそこまで神経質になることもない気がします。

炎上する危険性、スペック詐欺、バッテリー長期使用への不安を考えると日産サクラのほうが良いというのが私の感想です。ただそもそもの話ですが、日産サクラを購入するぐらいなら安価に出回っている日産リーフ(30kWh)もしくはZE1型(40kWh)のほうが使い勝手も良く経済的ではないかと私は思っています。

ただ軽自動車特有の自動車税の価格や車検の法定費用、また運転しやすいサイズを考えて軽乗用EVを選択したドライバーが多いことが、電気自動車の販売が振るわない時期に日産サクラのヒットにつながったことは理解をしています。