最初に
これからどれだけ時代が進んでも電気自動車(EV)がガソリン車のようになることはありませんし、これからもガソリン車にずっと乗れるわけではありません。
かなり昔の話になりますがバイクのエンジンには2ストロークと4ストロークという方式がありました。2ストロークは燃費が悪くオイルの補充が必要というデメリットはありましたが4ストロークの2倍くらいの馬力が出ていました。その為、50ccのほとんどが2ストロークという時代がありました。
しかし1998年、2006年のバイクの排ガス規制で2ストロークは規制をクリアするのが難しく消滅してしまいました。日本では2ストロークに乗ること自体は問題はありませんが、アメリカの一部の州では2ストロークに乗ることができません。
(現状では製造から25年経過したバイクは新規登録が可能なようです。)
ガソリン車がなくなることはないと思っている人もいるかもしれませんが、環境保護という名のもとに様々な施策が強行されていたのをみると
2030年代にはガソリン車はなくなってしまうことは間違いありません。
EVの課題
充電スタンドの数
充電時間
航続可能距離
これらの2つの問題はどんどん改善をされると思いますがそれには長い年月と多額の費用を要するはずです。最新のEVなら問題をクリアできたとしてもそれなりの価格のものになるでしょうしその技術がお買い得な価格になるまではまだ少し時間もかかるはずです。
全個体電池で全てが変わる?
電気自動車(EV)の課題を解決する可能性が高いとして全固体電池への注目が高まっています。全個体電池の仕組みを説明するとかなりの情報量になるのでそこは省きますが、簡単に全個体電池の利点を説明すると
発火しにくい
超速充電が可能
エネルギー密度が高い
温度による性能低下に強い
劣化しにくく高寿命
ということが上げられます。これらの特徴を見るだけで電気自動車(EV)の問題を簡単に解決できそうに思えますが、実はそんなに簡単な話ではありません。
あくまでもこれは理想の全個体電池が完成すればの話です。低価格で開発できるのか、小型な電池ではなく電気自動車(EV)に使えるような大容量バッテリーが開発できるのか?おそらくはかなり大きなハードルをいくつも超えないといけないので、来年ぐらいに開発が完了して電気自動車(EV)が大幅に進化するということはほぼあり得ないです。あくまでもこれから期待される技術です。
記事まとめ
ここ数年でEVに対する欠点や不具合が解消されることはほとんどないと思われます。しかし逆にガソリン車に関しては不満が増えてくる可能性が高いです。
ガソリンスタンド減少による不便さ
税制の変更による負担増
燃料費の高騰
様々な環境の変化が予想されます。今後のことを考えると電気自動車(EV)の特性を理解して自分の使い方に合うようなら早めに乗りかえておくほうが無難だと思います。しかしその場合でも電気自動車(EV)の特性に関してしっかりとシュミレーションしておくことが不可欠になります。
遅かれ早かれ電気自動車(EV)への移行は不可欠だと思われます。