ホンダのEV車「ホンダe」 の早すぎる生産終了について思うこと
最初に
ホンダeが2024年1月をもって生産終了となることが分かりました。ホンダeといえばHONDAで最初に販売されたEV車でしたが、高額であることや搭載されたバッテリーが35.5kWhとライバルである日産リーフ(40kWh)に比べて1割ほど少ないという点で人気が出るかどうかは疑わしい車でした。
しかしそれでも最新型のEVということで先進的な装備も数多くありましたし、とくに車内のコンソールパネルは大型の液晶が搭載されておりそういった意味では一定の支持を得られるものだと思っていたのですが…
結果的に発売開始から3年の短命となってしまいました。
HONDA公式サイト ホンダe生産終了について
ホンダeが生産終了となった理由
私が思う生産終了の理由ですが
売れなかった
大量生産できない
利益が少ない
これが理由だと思います。初めてEVを購入しようと検討する人は必要以上に心配して購入することになりすが、一番心配するのは
航続可能距離と充電場所でしょう。日本で一番売れているEVは日産リーフですし、ディーラーの中でも充電スポットを多く設置しているのも日産もしくは三菱です。
EVに乗り始めれば充電カードさえあれば日産でも三菱でも充電できることは分かるのですが購入の検討段階ではそういった意識もありませんし、わざわざ他のディーラーに充電しに行くという志向もありません。
ホンダディーラーで急速充電の看板を見た記憶がないのでホンダに関してはEVを販売しながら充電スポット自体が未設置だった可能性もあります。
そういったところを考えるとホンダは現時点でまだ本気でEVを販売するつもりはなかったのではないかと思ってしまいます。だからこそ実験的な販売がひと段落ついた時点で生産終了というのであれば納得します。
EVへの移行は確定なのか?
ガソリン車がEV車に置き換わり2035年には新車発売はEVだけになるという話もありましたが、2023年時点ではその話はかなり怪しくなってきています。理由としては
世界的な電気代高騰
EUが「2035年までにエンジン車の全面販売禁止」を撤回
など世界情勢が大きく変わってきたためです。特に長距離トラックなどをEVに置き換えるためには非常に多くの課題を残していた状態だった為に、一部業界では助かったという見方もできるはずです。
2023年時点でEVの今後については少し先延ばしされたという感じです。
しかしながら脱炭素の動きは継続しているた為、遅かれ早かれ次世代カーへの移行は必要となります。
まとめ
ホンダは2024年1月でホンダeの生産を終了しますが、EVから完全撤退というわけではなさそうです。もしかするとホンダeの後継機が近いうちに発表されるかもしれませんし、現状でも後継機の開発が進んでいるのかもしれません。
しかしながらHONDAはEVへの移行は時期尚早と考えて充電インフラへの不参加、ホンダeの生産終了を決めた可能性が濃厚です。
ただ個人的には日産のサクラや三菱のeKクロスEVの売上販売台数を見る限りではガソリンンの高騰にうんざりしてEVへの乗換を検討している人たちは一定数存在していると思っています。無責任とも思えるホンダを着る限りでは現状でEVへの乗り換えを考えている方はEVに情熱を注ぐ日産のリーフ、アリア、サクラや三菱のeKクロスEVの検討を私はおススメします。
正直、発売からわずか3年で製造中止というのはHONDA愛好者から愛想をつかされるのではないかと思っています。
【読んでほしい関連記事】
これから電気自動車はどんどん登場する。日産以外から今後発売される新しいEVについて思うこと