日本で電気自動車の充電規格が2025年から変更確定?現状の急速充電器が全て使えなくなるのか?
最初に
現在、世界ではCHAdeMO、CCS(欧州)、CCS(北米)、GB/T(中国)、そしてテスラのSC(SuperCharger)の5つの急速充電方式(プラグ形状)が存在します。CCSに関してはプラグ形状は同じですが、欧州と北米では、充電制御方法が異なり、互換性はありません。 日本はCHAdeMO方式が採用されています。しかし2025年から日産、HONDAがテスラの充電方式NACSを搭載するというニュースが出たことで話題になっています。 実はこのニュースは誤解を招いているようなのでそれについて記事にしていきます。 補足ですが 2023年にテスラのEV充電コネクタ「NACS」がアメリカの標準規格になることが決定されています。 https://www.sae.org/news/press-room/2023/06/sae-international-announces-standard-for-nacs-connector
日産自動車とホンダによるNACS導入のニュース
日産自動車、「アリア」と将来EVに北米充電規格(NACS)を導入 引用元 日産自動車ニュースルーム 北米向けEVへの、北米充電規格(NACS)の採用について 引用元 ホンダ公式サイト しかしホンダについては分かりませんが日産の発表内容は以下のようになっています。 2025年以降、米国およびカナダ市場向けに生産される日産のEVにNACS用充電ポートの搭載を開始します。 と記載されているので日本向けの電気自動車については書かれていません。 ホンダに関しては 2025年中に北米で、NACS用充電ポートを採用した新型EVの発売を予定しており、この発売を皮切りにNACSの採用を進めていきます。 と記載されていますが日本で発売するEVにNACS搭載とは明言されていません。
日本メーカーのNACS導入についてのまとめ
日産がNACSを採用するのは米国の話で、日本でのNACS導入については記載されていません。日本でCHAdeMO規格が採用されている利点の一つがV2Hです。 そういったこともあり今後日本でもNACSの導入が急激に進むことはないと思いますが、 海外仕様との共通化によるコスト削減や急速充電の改善などでNACS普及が進む可能性もあります。 2023年時点でNACSの急速充電器からCHAdeMOのクルマに充電できるアダプターはありませんが逆は存在するのでテスラのクルマをCHAdeMOの急速充電器で充電することは可能です。電圧や電流、制御の問題もありますが今後はNACSからCHAdeMOに変換するアダプタが発売される可能性もあります。そうでなけれな市場に出回っているCHAdeMO搭載の電気自動車の価値がなくなってしまいます。 ただどちらにしても今まで発売された電気自動車、今発売されている電気自動車についてすぐに心配する必要はなさそうです。 【充電関連の記事】 充電の料金プランに充電超過料金の設定が必要。今後は絶対に必要になる。