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冬場の電気自動車(EV)の乗り方とバッテリー消費について

冬場の電気自動車(EV)の乗り方とバッテリー消費について

最初に

去年、冬場の電気自動車(EV)バッテリー切れ凍死するというネガティブな記事が書かれていましたが今年は電気自動車(EV)で高速道路で足止めされた場合はどうすればいいのかという記事いくつか見つけました。去年のころは電気自動車(EV)に関する情報が少なく想像で書いた記事が多かった反面、今年は実際に電気自動車(EV)に乗っている人が書いた記事が増えたのではないかと思います。私も初期型のリーフに乗っておりバッテリー消費には余裕がないのでそういった視点からお話しします。

過去記事
関越道の立ち往生で電気自動車(EV)だと凍死していたというデマについて

電気自動車(EV)の暖房の電力消費について

電気自動車(EV)の暖房は恐ろしく電力を消費します。ガソリン車の場合はエンジンの熱を利用して暖房に再利用するので燃費の悪化にはそこまでつながりませんが、電気自動車(EV)の場合は熱を持たないので暖房では電気を使って熱を発生させることになるんですがこの電力消費はかなりのものです。実際に初期型前期のリーフの最大に欠点はこの暖房にあり、現時点で採用されていりヒートポンプ式の暖房ではなく消費電力の大きな暖房だけが採用されていた為に正直、冬の運転は極端に短くなる航続距離で我慢するか、暖房を我慢するかの二択といっていいぐらいでした。現状ではPCT方式とヒートポンプ式の二つが使えるようになっており以前に比べて電力消費は改善されています。しかし暖房の電力消費は航続距離に大きく影響を与えるのも事実です。

電力を節約しているつもりが逆に効率が悪い使い方をしていることがある

例えば、電力がもったいないからと、できるだけ暖房を節約して使わないようにしていてもどうしても寒くなって我慢できなくなり暖房をいれる。

定期的な暖房のON/OFF

実はこれはバッテリー消費が意外と大きくなります。

これが暖房を入れたばかりの時で低い車内温度を上げる為にかなりの電力を使います。3kW近く暖房だけで使用していることになります。

 

そしてこれが暖房をいれてしばらく時間がたった時に電力系で明らかに消費電力が下がっています。一度、温度を上げてしまえばあとは維持することになるのでそこまで大きな電力は使いません。おそらくは1kW近いと思いますが維持だけならもっと消費電力が下がる可能性もあります。

しかし寒いからと暖房を入れて温まると切るということを繰り返すと大きな消費電力を繰り返すことになり結果的に寒いのを我慢しても無意味だったという結果になってしまいます。そうすると暖房を入れるたびに3kW近くの電力がその都度消費されるのでそれなら設定温度を低めにしてもONにしたままのほうが良くなります。
※内気循環と外気導入でも差が出ますがエアコン使用時は内気循環の方が電力消費が少なくなります。

電気自動車(EV)で高速道路で身動きが取れなくなったら

正直、よほどの大容量バッテリー搭載の電気自動車(EV)ではない限り暖房を切ってシートヒーターに切り替えることをおススメします。
暖房に比べてシートヒーターのバッテリー消費は極端に少なくなっています。暖房をつけっぱなしだと車種やバッテリー残量にもよりますが3時間もつけていると不安を感じるほどバッテリー残量が少なくなりますがシートヒーターであれば10倍ぐらい長く使用できます。ただやはり車内での寒さは完全には防げないので毛布があればなお防寒対策ができます。

ガソリン車に比べて電気自動車(EV)は暖房でのエネルギー消費が激しいという欠点があります。しかしガソリン車の場合はマフラーに雪が詰まった場合には取り除かないと一酸化炭素中毒になる可能性がありますが、電気自動車(EV)にはその必要がなく車内でずっと過ごすことが可能です。

※ガソリン車で雪で一酸化炭素中毒になる要因は排気口だけが塞がっているのでは無くクルマ自体が雪に覆われていて排気ガスが車内に入って来やすい上に、エンジンの吸気も十分新鮮な空気を吸えないため不完全燃焼になりやすいため発生します。

 

まとめ

電気自動車(EV)だと大雪になった場合に立ち往生で凍死するというデマが出回りましたが、適切な対応をとれば問題はありません。「ガソリン車で大雪で立ち往生すると一酸化炭素中毒で中毒死する」というレベルの物でちゃんと知っておいて適切にシートヒーターを使用することで快適に車内で過ごせます。また高速道路ではNEXCOがこれから電気自動車(EV)に対しての対策を強化していく予定です。
実際に今年の冬より可搬式のEV充電器28台のほか、トラックに発電機と蓄電池、充電器を搭載した「電気自動車急速充電車」を1台配備されていますが今後、電気自動車(EV)の普及にあわせてその台数も増えていくと思われます。

電気自動車(EV)は雪に弱いと言われていますが、2022年発売のミドルクラスのバッテリーであればガソリン車よりも長く暖房を使えて快適に過ごせたという記事もありますので

参考記事
【2022年、ついにEV凍死事故は起きるのか?】高速道路のドカ雪立ち往生 EVが内燃機関車よりも安全である決定的な理由

電気自動車(EV)や充電環境はどんどん良くなっていくので今後が楽しみです。

 

 

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