最初に
電気自動車の欠点はいくつかありますが、一番大きなものとして
バッテリーの劣化
充電時間
航続可能距離
この3点があります。そしてそれを解決するバッテリーが全個体電池です。
今回はそれについて記事にしていきます。
全固体電池とは
写真はリチウムイオンバッテリーです
全固体電池 引用元 wikipedia
従来の液体電解質を用いた電池では一次電池・二次電池を問わず、電解質の蒸発、分解、液漏れ、発火、劣化といった問題がありました。
しかし電解質を不燃性の固体電解質で構成すればこれらの問題を解決する事ができます。また固体電解質の耐熱性の高さや電気化学的安定性から液体電解質では使えなかった高エネルギー密度の電極材料を使う事が可能となることで高容量・高出力・高耐熱・高速充電・長寿命・低コスト化が全て実現出来るメリットがあると考えられています。
つまり現状で電気自動車に搭載されるバッテリーが全固体電池になれば、電気自動車が抱えるほとんどの問題を解決する夢のバッテリーということです。
全固体電池の問題点
出典:経済産業省「蓄電池産業戦略」
全固体電池に関しては実用化が不可能と言われてきました。しかし様々な国や企業が開発を続け実用化にめどがついてきました。
日産自動車、建設中の全固体電池パイロット生産ラインを公開
日産自動車ニュースルーム
上記は日産からの発表ですが2028年度までに全固体電池を搭載したEVの市場投入を目指しているということです。
しかしながら夢の全固体電池です。いくら生産コストがリチウムイオン電池と比べて安価とはいえ発売当初に関してはリチウムイオン電池に比べて高価な商品になるのは間違いありません。また製造当初については様々な不具合や予想外の欠点が出てくる可能性もあります。
全固体電池搭載の電気自動車を購入する必要性
全固体電池搭載型の電気自動車の発売まで、はやくてもあと3年はかかると言われています。また一般的に購入しやすい金額まで価格が落ち着くのは、さらに数年後の可能性が高いでしょう。全固体電池搭載型の電気自動車が発売されたとしてLEXUSなどの高級車と同じ価格帯かそれ以上の価格でもあなたは購入しますか?
それを考えると今後発売される電気自動車のほとんどが全固体電池搭載になってからでも十分だと思います。一般的に普及してからのほうがコストパフォーマンスもいいでしょう。
夢の全固体電池搭載型の電気自動車が話題になったとしても、一般人が気軽に検討できるのはまだまだ先の話です。それよりも自分が購入しやすい価格帯の電気自動車を購入して、様々な税金がかけられる前に乗り換えて月々のコストを抑えて貯金や他のものにお金をまわすほうがよっぽと現実的な話だと私は考えます。
【電気自動車のコストに関しての過去記事】
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